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スタインウェイピアノの歴史

スタインウェイの創業者、ドイツ人のハインリッヒ・エンゲルハート・スタインヴェグは、音楽の素養と木工技術を生かし、家具の製作やパイプオルガンの修理に携わる中で、1836年に自宅の台所で第1号のグランドピアノを完成させる。(そのピアノは「キッチン・ピアノ」と呼ばれて、現在はNYのメトロポリタン美術館に展示されています)

その後、既に482台のピアノを製作していましたがヨーロッパの政情不安から長男セオドア一人を残し、一家でアメリカに移住し、1853年に名前をヘンリー・エンゲルハート・スタインウェイとアメリカ風に改名し、3人の息子たちとNYにSteinway&Sonsを創立。

長男のセオドアは音響学と物理学を学び、数多くのピアノ構造上の特許を取得(スタインウェイが取得した125余の内46)して、次々と改良を加え人気を不動のものとし、ヨーロッパ他での需要の増大にともない1880年に祖国ドイツのハンブルグにも工場を開設。

ラフマニノフ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、ブレンデルなど名だたる大ピアニストたちからの称賛や信頼を得て発展を続け、今日の地位を築きあげました。

スタインウェイピアノの歴史と日本史の対比

スタインウェイピアノの魅力

スタインウェイは創業以来125以上もの特許を取得、世界中のピアノづくりの規範となっており、そのクラフトマンシップは現在にも脈々と受け継がれています。

高音域は透き通ったきらめく音、中音域はクリアで鋭く伸びのいい音、また低音域は奥深い重厚な響きでメロディーラインを鮮明に浮かび上がらせ、最もデリケートな感情から、最も凄まじい感情までを、情感豊かに表現することができます。

スタインウェイピアノ その構造からみた”音の秘密”

アクション

アクション
パテントNO-93647(1869年8月)

スタインウェイのアクションは鍵盤の動きをそのまま正確に弦に伝えます。この精緻なアクションを支えているのが、木材を充填したチューブ方式のアクションフレームです。エネルギーのロスを最小限に抑えてアクション全体が精密に機能します。

デュープレックス・スケール

デュープレックス・スケール
パテントNO-126848(1872年5月)

1本の弦を打弦したとき、その弦の自由に振動している範囲の、前と後の部分にも基音に共振させるようにしたもの。このことが他の要素と相まって類まれなスタインウェイ独自の華やかで豊かな響きが生まれます。

アイアンフレーム

アイアンフレーム
パテントNO-127383(1872年5月)

スタインウェイの鋳鉄製鉄骨フレームは、ピアノの共鳴増幅と耐久性にとって画期的な特許と言われており、響板に直接触れることなく木製のダボによって支えられています。緩やかなアーチを描いたこのフレームは、響板とフレームの間により大きな空間を生み出し、共鳴はそこで強められます。また鉄骨フレームは、約20トンもの弦の張力を緩和してピアノの耐久性を高めます。

駒


パテントNO-233710(1880年10月)

駒部分から振動を可能な限り効率よく伝えるために、スタインウェイの駒は板を垂直に何枚も重ね、張り合わせて造られています。

トレブルベル

トレブルベル
パテントNO-314740(1885年3月)

スタインウェイを象徴する特許の一つで、弦の20トンにも及ぶ張力を受けるフレームの最高音部(トレブル)の補正をする為の重要な装置です。一般的にはその装置の形状からサウンドベルと呼ばれていて、A型以上のモデルに装着されています。

リム

リム
パテントNO-314742(1885年3月)

ピアノのリム(側板)は、ピアノの強度と音の共鳴の基盤となる重要な構造体です。継ぎ目のない無垢の堅い木(メープル)を5mmの厚さに製材した板を20枚(D-274)木目を水平に揃えて1工程で張り合わせ完成させます。一体成形と呼ばれるこの独特の工法は、ピアノ作りに最も重要な革新的技術の一つです。

響板

響板
パテントNO-2051633(1936年8月)

スタインウェイの響板は振動膜の原理にのっとって造られています。厳選されたアラスカ産スプルース材を使用し中心部(9mm)から端にいくに従い厚さを薄くする(6mm)ことで響板に最大限の柔軟性を持たせ、響板全体での波動の伝達と拡がりを最適な状態にしています。

ピンブロック

ピンブロック
パテントNO-3091149(1963年5月)

6枚の堅木メープルとブビンガ材の木目を45度ずつずらして張り合わせることにより、チューニングピンはすべての方向からの張力に対して最適な力で支えられ調律をより長く保つ画期的な技術です。